和箪笥修理

2016年8月15日

先日、佐賀県嬉野市塩田町のE様よりご依頼頂いていました和箪笥の修理が終わり、無事に納品させて頂きました。


今回はご依頼主様のご希望で、塗装はカシュー塗料(合成漆)による銀朱塗、飾り金具は牡丹柄の時代色(艶消し黒)で仕上げています。

引き取り直後の箪笥の状態はこちら。


わかりづらいですが、木の曲がりや反り・塗装、飾り金具の痛み具合は決して良い状態とは言えません。

おおよそ100年前の時代に造られていた箪笥なので、年数を考えると当たり前ですが…

先ずは飾り金具を全て外し、汚れ等を洗い流します。


数日おいて乾燥させた後に古い塗膜の除去及び、そのままでは使えない状態の部分(白蟻被害部、腐食など)を切除し、新しく作り直していきます。


こちらは新たに上段の前側を全て制作し直したところです。

接合部は強度・耐久性をもたせるために蟻組み加工を施しています。

釘穴や傷・凹み部分も全て埋めてしまいます。


修正が完了したら、いよいよ塗装に入ります。

先ずは下地づくりから。


下地塗料を塗り丸一日空けて乾燥させたら、耐水ペーパー(紙ヤスリ)で水研ぎを3回以上繰り返します。

この工程の目的は凹凸を無くし平坦にしていく事です。

その後、下塗り〜水研ぎ〜中塗り〜水研ぎ〜仕上げ塗りを必要回数ずつ繰り返し、目的の塗膜面に仕上げていくのです。

塗装が終わり飾り金具を取付け、細部の微調整なども済めば完成となります。

密閉された空調完備のスペースがあれば短期でできるとは思いますが、気温・湿度が塗膜面に大きく影響しますので、完成までに最短でも平均で2〜3ヶ月を要します。

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